四日市の家
2016.7
周りをビルや店舗に囲まれた四日市の街中に建つコートハウスである。
水平方向への眺望が期待できない敷地条件を受け、縦方向への視線の抜けを重視して大空を建築の中にいかに取り込み、開放的な空間を作るかが主題となった。
リビングと東側の中庭には同じ磁器質タイルを張ることで室内外の連続性をより強くした。二層吹抜けの大開口部と相まってウチとソトの境界が曖昧な開放的な空間になった。この中庭越しに望む空と、2階のルーフテラスに配された植栽越しに眺める空、さらに壁面に沿って天井に穿ったトップライトから降り注ぐ自然光は、その長さや角度が刻一刻と変化して、室内にいながら1日の時の移ろいや一年を通した空気感の変化を強く感じる効果をもたらす。
また主寝室もリビングと同じく二層吹抜けの天井高を持つ伸びやかな空間とした。床に敷き詰めたカーペットは雑音を吸収して寝室にふさわしい落ち着いた環境をもたらす。