瑞穂の家
2010.5
東西に細長い敷地に建つタウンハウス。大きな門(ゲート)に見立てた2台分のガレージは、
玄関へのアプローチも兼ねている。
株立ちのシマトネリコが植わる玄関前の坪庭は、わが家へと帰って来た家人、あるいは来訪者を優しく迎える癒しの空間。
隣家が敷地の際まで迫る密集した住宅地にあって、最大限の採光と通風を確保できる位置に庭を設けることで、室内には陽光があふれ気持ちの良い風が通り抜ける。
またメープルのフローリングや柔らかい色調の木目で統一された家具や建具、落ち着いた風合いのある壁や天井が、北欧風のホスピタリティーを感じさせるナチュラルな雰囲気のを醸し出している。
浴室の外には、畳1枚分の小さな坪庭がある。柔らかな光に満ちた、坪庭に植えられた一本の樹木が一日の疲れを癒してくれる、小さいけれどもとても魅力的な坪庭である。
そして飾らない素朴なデザインは、庭にも表れている。春には花が咲き、夏には木陰をつくり、紅葉が秋の訪れを知らせる雑木風の庭が、都会にあっても四季の移ろいを感じさせる。
この家の優しく寛ぎに満ちた雰囲気は、住まい手との対話の中から生まれてきたもの。プランの機能性にこだわりながら、日常の生活がさりげなく豊かになる。そんな住まいになった。